藥袋佳孝(人文学部教授

MINAI, Yoshitaka

 

プロフィール

 

武蔵大学人文学部教授。基礎教育センター(化学担当)所属。根津化学研究所兼担研究員。

東京大学理学部化学科卒業後,同大学大学院理学系研究科化学専門課程に進学。博士課程修了,理学博士。

東京大学理学部助手,同専任講師,同助教授を経て,1996年より現職。

立教大学,東京農工大学,お茶の水女子大学,東京都立大学にて非常勤講師を歴任。

専門領域は無機化学・分析化学(特に,放射化学・核化学・環境地球化学を専門とする)。

 

若い世代へのメッセージ

 

(1) 化学について 化学は、化学工業などの素材産業の技術的ベースを提供し、工業の発展に大きな寄与を果たしてきました。現代の物質文明の発展を化学抜きで語ることは出来ません。しかし、物質文明は現代人に繁栄をもたらした一方で、環境問題などの形で社会全体に様々な問題を投げかけています。自然科学を基盤とする科学技術がもたらした繁栄の陰の問題点を、人間がどのように克服し、社会を変容させて行くかが問われている時代です。その一方で、我が国は科学技術立国を標榜し、来るべき世紀を国際社会の中で生き抜こうとしています。これからの時代の中で自然科学(特に化学)が人間(或いは社会)にもたらしていくものを共に考えて行くことが出来ればと思います。

(2) 環境について 環境問題は、1970年代に学生生活を送った僕にとって、化学を専門とした動機の一つです。当時、公害と呼ばれていた環境問題を、その元凶と目されていた化学の立場から解決できないかというのが、動機の一つでした。研究を始めてからは、他の様々な領域への興味もあり、好奇心の赴くがまま化学に関連する色々な分野に足を突っ込んできました。武蔵に参りまして環境に関する授業をすることとなり、改めて体系付けてみますと、環境問題は化学のみの問題ではなく、人文科学・社会科学・自然科学にまたがった"multidisciplinary"な領域にあることを痛感いたします。環境問題とその解決は21世紀の人類全体にとっての大きなテーマです。一つの専門に囚われることなく、様々な学問領域に興味を持って、新たな学問としての環境学の体系を自分なりに構築できればと思います。

(3) 学生生活について 学生生活は新たな出会いの機会に満ちています。ただし、その機会を生かすも殺すも皆さん次第です。僕は、新しい人との出会い、学問との出会いに学生時代に真剣に挑んで行くことが、人間をより豊かなものにして行くと信じています。「人間力」を身に付けましょう。その時に、「武蔵」からは、皆さんの期待以上のものが得られることと思います。

 

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