藥袋佳孝 MINAI, Yoshitaka

 

担当授業(武蔵大学)・学外出講

2000年度)

 

*  担当授業(武蔵大学)

*   環境論 金曜2限,通年4単位

文明の発達は人類に大きな恩恵をもたらして来た。現代文明は、地球上に人類史上に無い巨大な人口をもたらすことを可能とした。しかし、その一方では、化学物質による汚染などで、人類を取り巻く環境に予想以上の負荷を与えようとしていることも明らかとなって来た。地球環境の現在と未来に関する理解を深めることは、現代に生きる我々にとって、緊急の課題となろうとしている。

現代の物質文明と地球環境との係わりは、地球上の物質を資源として利用することから始まる。資源となる物質は別の物質に転換された上で人類の生活に利用され、最終的には廃棄物として処理・処分される。この一連の過程の中でエネルギーについての出入りが常に随伴する。また、石油やウランのようにエネルギー資源として利用される物質もある。環境について論じる際には、現代文明と資源やエネルギーとの関連についても常に意識しておく必要がある。このような観点に立って、資源・エネルギーと関連付けた形で現代の物質文明と環境との関り合いを考えて行きたい。

講義で取り扱う予定の主なテーマは以下の通りである。

1.身近な環境問題  2.リサイクル  3.資源・エネルギー・廃棄物・環境  4.環境問題の歴史的変遷  5.公害  6.化学物質の生体毒性  7.大気汚染  8.水質汚濁  9.土壌汚染  10.地球環境問題の特異性  11.オゾン層破壊  12.地球温暖化仮説と気候変動  13.光化学スモッグ  14.酸性雨  15.砂漠化  16.海洋汚染  17.エネルギーと環境  18.化石燃料の利用  19.核エネルギーの利用  20.資源の消費と文明  21.廃棄物の処理処分  22.環境保全のための科学技術の展開  23.環境保全のための社会システムの構築  24.総合科学としての環境科学

 

*   化学と生活 水曜2限,通年4単位

この講義では、人類の生活文化の発展の中に用いられて来た物質とその性質・製造技術に焦点を当て、近代化学の概念と生活文化との関連についての理解を深めることを目標とする。

授業の内容・方針・年間授業計画: 化学(物質科学)に関する講義であるが、高等学校までの化学とは内容を全く異にしている。このため、高等学校までの化学の履修状況については問われない。むしろ、生活文化の歴史的変遷を切り口として、これと物質との関係に関する講義を展開すると考えて欲しい。

講義で取り扱う予定の主なテーマを以下に挙げる。

1.物質から得られる情報  2.生活文化の中で利用される物質の性質  3.ミクロの世界とマクロの性質  4.元素説と錬金術  5.原子と分子  6.原子説の歴史  7.水 8.青銅器からアルミニウム食器へ  9.腐食  10.土器から高温超伝導材料へ  11.燃焼  12.食糧と飲料水  13.発酵  14.石油から作られるもの  15.食品添加物  16.繊維と染色  17.化粧品とコロイド  18. 生物資源から得られるもの  19.プラスチックと高分子  20.エネルギーとエントロピー   

21.電池  22.資源  23.化学兵器  24.地球環境の化学  25.考古化学  26.文化財保存の化学

 

*   化学と現代社会 月曜4限,通年4単位

現代社会における物質の役割を近代化学の概念に基づいて理解することは、物質文明の渦中にある現代人にとって必要不可欠なものとなろうとしている。

この講義では。現代社会の基盤としての物質に焦点を当て、物質についての体系的な理解に到達するとともに、社会への影響についての考察を深めることを目標とする。

物質文明の基盤を成す素材産業とその背景にある化学の概念を解説するとともに、化学及び化学工業が社会にもたらした影響について論究するものと考えて欲しい。

また、経済学部の学生が履修対象であることを踏まえ、産業を支える科学技術としての化学と産業との関係を中軸として、歴史的変遷も含めて講義を展開したい。

講義で取り扱う予定の主なテーマを以下に挙げる。

1.化学関連産業の広がり 2.現代社会における物質の性質の利用 3.ミクロの世界とマクロの性質 4.元素説と錬金術  5.原子と分子  6.原子説の歴史  7.水 8.青銅器から形状記憶合金へ  

9.腐食  10.土器から高温超伝導材料へ  11.燃焼  12.食糧  13.発酵  14.石油から作られるもの  15.流通と食品添加物  16.繊維と染色  17.化粧品とコロイド  18.生物資源から得られるもの  19.プラスチックと高分子  20.エネルギーとエントロピー  21.電池  22.資源  

23.地球環境の化学  24.化学兵器  25.化学工業の発展と現代社会

 

*   化学実験講座 水曜4限,通年2単位

比較的簡単な実験を通じて,化学的なものの見方,考え方を習得し,化学と社会との関わりについて理解を深めることを目的とする。

方針:  I. 化学実験の基本操作に慣れる。II. 身近な物質や現象を化学的に理解する。

実験テーマ:以下のテーマを予定しているが、受講者の履修状況等を考慮して、適宜、変更する。

1.    物質の性質 イオン定性分析 −溶液の正体は?−,気体の分子量の測定,ガラス細工−伸ばす・曲げる・膨らます−,有機合成 −染料・ナイロン繊維・樹脂などを造る−

2.    身近な化学 食酢・ポカリスウェットを使った中和滴定,醤油中の塩分濃度−濃口醤油と滅塩醤油の塩分は?−,カルメ焼きの上手な作り方−二酸化炭素の発生−,染料による布の染色,植物による布の染色−草木染め−,カラー写真現像−カラーネガフィルムからの引き伸ばし−

3.    環境を調べる 環境放射能の測定,水を調べる

4.    その他

 

*   総合講座I(自然と環境) 部分担当,火曜1限,通年4単位

*   科学と自然 部分担当,金曜5限,通年4単位

 

*  学外出講

*   環境と科学5(立教大学全学共通カリキュラム) 半期2単位

*   分析化学(東京農工大学農学部) 部分担当,半期2単位

*   放射化学(お茶の水女子大学理学部) 半期2単位

*   化学特別講義2(立教大学大学院理学研究科) 半期2単位

 

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