ポスト間のプランニング

走り出すまえに必ず「どう走るか」自分のプランをしっかり立てよう


 次のポストヘ・・・と走り出す前に、ちょっと待って! ちゃん と「どう行くか」プランが、しっかり頭の中に組み立てられて いますか? 今回は、自分なりにポスト間の「プラン」をたて ることについて話してみましょう。ポスト間のプランというと ルートを思いうかべる人が多いでしょう。でもそれだけではあ りません。(1)ルート(2)レッグの特徴をつかむ(3)気持ちのコン トロール、この3つが、きちんとしたプランニングの為の柱に なると思います。
(1)ルートを決める
 誰もが「ルートは先に決める」ことをよーく認識しています が、実際はかなりあいまい・・・“大体の方向で走り出して、途中 でルートが決まっていく”ことをやっていませんか? 走りや すくわかりやすいゲレンデなら、それもひとつの手かもしれま せん。でもそのクセをつけてしまうと、起伏が多い、また難し いゲレンデでは命取り。やはり走り出す前に、きちんと読み取 ることを基本にしましょう。
(2)レッグの特徴をつかむ
 自分のいくルート上だけの地図読みでは、正面しか見えない 変形メガネをかけているのと同じ。やりにくいことこの上ない はず。 レッグを全体的に見た感じやその特 徴を、頭に思い浮かべてみると、がぜんわ かりやすくなります。たとえば、A図でポ スト間をむすぶ線のまわりしか見えなかっ たなら、非常に難しいOLを強いられるで しょう。でも、そのワクをとって、次のポ ストは“大きな尾根を回りこんだ向こう側”だということ、ピ ークとそこから発生する北東方向の「大きな尾根線」に注目す ることだけで、ずいぶん易しくなると思いませんか(C図)? またB図のようなレッグでは、ポスト手前の小さな沢と、そこ に降りる急斜面に着目してよくイメージを作りあげておきます。 途中で迷ったり、ルートをはずしたりした時は決めたルートに 戻ろうと考えこむよりは、少しでも早く、そのイメージした大 きな特徴に出会う手段を考えればいいのです。このようにレッ グ間の地形的な大きなイメージや先々の特徴をつかみ、自分の 行くルートをその中に描いておけば、途中での無意味な立ち止 まりをなくし、ミスをした時のロスタイムを短縮することがで きます。
(3)気持ちのコントロール
 さあ、仕上げに自分自身の気持ちのプランニング。レッグの 特徴をつかみ、ルートを読み取ったら、それに合わせた走り方 を心に決めます。簡単に言うならAP,CPをしっかりおさえ ておく、ここまでは、この大きな特徴をとらえてラフに、ここ からはうんと慎重に・・・と交通信号方式で分けて、注意すべき箇 所をチェックしておくなど。この気持ちの事前準備をあなどる なかれ。集中力もぐんと違ってきます。
 そんなに考えるの面倒くさくて・・・10分間もポストに立ち止ま っているようだワ、なんて言われてしまいそうです。でも(1)(2)(3) は相互に関連があって、3つとも組み立ててこそ生きてき ます。たとえばレッグ間の特徴をつかんでこそ、良いルートが うかんでくるし、CPを意識することにより、これから行こう とする地形の特徴がよりはっきりと捉えられるものです。立ち 止まってじっくり地図を見ないと、とても読めないとおっしゃ る方には特にきちんとした“プランニング”が重要になるはず です。プランしたことをメモリーする必要はありません。きち んとしたプランニングがされていれぱ、途中の地図読みは非常 にスムーズになるはずです。
 何だか地図と森に翻弄されたように、気がはやって何も考え ないまま走り出し、道の分岐のたびに立ち止まっているよりは 自分の意志で思いのまま走るというすばらしい充実感を味わう ために・・・さあ、まずはしっかりしたプランニングを、そして、 そのプランを生かすことを目標に、次のポストヘ向かって下さ い。

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