ミスの分析・その7

「何とかなるさ」式アタックは禁物 難易に拘らずアタックは気を張りつめ基本に忠実に


【どういうミス?】コンタリングをしてポストアタックをし たが、この辺だと思う位置になく、もっと下の方だと何となく 判断して、逆方向にくだってしまった。
【処理】だいぶくだったのにポストがないので、おかしいと 思って登り直した。
【原因】コンタリングの失敗。
【反省】もっと地図を注意深く読む。
 前のポストからは長いコンタリング。手前の沢には、石がゴ ロゴロしている。ポスト位置はたいした特徴もない斜面にある 石。実に難しいポストですね。あなたならどう行きますか?と 皆さんに聞いてみたいところです。  一番の難しさは、アタックポイント(AP)を大変とらえづら いところにあります。このランナーはコンタリングでアタック していますが、こんな長い距離ではそれが正確なアタック方法 にならないことは当然ですね。ミスの原因はコンタリングの矢 敗ではなく、言うまでもなく「あいまいなアタックをしたこと」 にあるのです。
 ポスト手前ではきちんと一点のAPをとり、そこから正確な アプローチをすることが基本です。この場合は、難しいけれど 手前の沢の中の岩のどれかをAPとすることが必要でしょう。 沢まで多少方向をずらし、沢線に沿って少し動けば、APの岩 がわかりやすくなります。そしてそこからコンパスワークと歩 測でアタック。
 言うは易し。岩のAPをとらえることも、そこから直進する ことも、けっこう難しいですよね。でも運に頼ることなく、こ んなポスト位置でもずばりと正確に決められるよう、技術をみ がきたいところです。と、ここで終ったら教科書丸写し、いつ ものサロンらしい話題にしましょう。このミスの問題点として アタック技術そのものより、「あまりにポストアタックが安易 すぎた」点に焦点を当ててみたいと思います。APとして狙っ た岩がわからなかったとか、直進が失敗したという問題以前な のです。「何をAPにしたらいいかわからない」「APをとれ る自信がない」ことが転じて「当たってくだけろ」や「行けば 何とかなるんじゃないか」「近くへ行ってから捜せばいいや」 という安直な姿勢が何となく感じられはしませんか? それは ミスに気づいた後の行動にも表われています。「はずした! さ あ、どっちの方だろう!?」ミスをした後は考えなくてはなり ません。でも、そこまであいまいに進んでいると、考えたとこ ろで何も思い当たりません。
 難しいアタックは神経を使うし、うまくいくとは限らないし 慎重にやっても時間をくうばかりで、かえって混乱してしまい そうな気がしてしまって、「エイッ、ヤアッ!」とラフにポス ト付近までいきたくなる気持ちはよーくわかります。でもそれ を繰返していては進歩がありません。いい加減にやるクセは禁 物。結果的にどうなろうとも、自分の持っているテクニックと 集中力をいっもふりしぼろうとする気持ちが大切です。
 (1)難しいポストを難しいと認識し、それに対して身構えるこ と。
(2)基本のやり方を大切にすること。(スピードダウン、地図 をよく見る。正置、歩測、コンパスワーク)
(3)アタック前に、ポスト付近の様子を複数の見方でしっかり 頭に入れておく。
(4)はずす可能性を頭に入れ、ブロック(行き過ぎ防止)にな るものを読んでおく。
(5)APの手前から、できる限り自分がどこを通っているか、 現地をよく見て確認しながら進む。
 さあ、これだけの準備ができたら、決してひるむことなく自 信をもってポストヘアタックしましょう。

目次に戻る