言い訳をするな

事前の言い訳はレースの楽しさを半減させる 自分の力を出し切ることに全力を注ごう


 全日本大会が、すぐそこに近付いてきました。今、ドキドキしていますか? もちろん!とすぐ答えられた方は、とても幸せなオリエンティアだと思います。きっとその人は、全日本大会で自分が最良のレースをすることを心から願い、好成績を熱望していることでしょう。当り前のことなんですが、でもそのことを素直に認められる人は意外に少なく、勝ちたいと100%望むことをどこかしらで怖がり、そのために前もって言い訳をしているように思えることがあります。
 かって、私はレース前の「言い訳」が得意でした。人に言い訳するというより、自分に対しての言い訳が上手で、大きな大会が近付いてプレッシャーがかかってくると、「自分は今調子が良くない。良い成績がとれなくても仕方ない」と自分で自分に言い訳をして自分をかばいだしてしまうのです。結果、1位になれば、「うっそみだい!」とそれなりに喜び、負ければ「やっぱりね。」
 「言い訳」を事前にしておくと、ある程度、結果のショックから身を守ることはできますが、逆にレースに臨むおもしろさは半減してしまいます。そのことに気付いて、「言い訳はするまい」と思うようになり、ひとつ大きな壁を越えることができたような気がしました。誰だって、負けるのはいやだし、ミスをして迷うのは怖いでしょうし、そしてそれがせい一杯の実力だと認めることはくやしいでしょう。プレッシャーがかかってきたり、自信がなくなってくると、思わず言い訳をしておきたくなります。でもそこで逆に、どんな時と場合でも、自分が力の限り走る結果を、素直に積極的に見つめようとすることにより、別の乗り越え方ができるのです。
 皆さんはいかがでしょうか? レースに対して、無意識のうちに「言い訳」を作っていませんか? 一番多いのが、「どうせ私なんかダメ」という謙虚な言い訳の仕方。私には単に予防線をはっているように聞こえてしまいます。そういう方が勝つとこれまた謙虚に人のせいにするのです。自分の力を過小評価する必要なんて全くないのです。それよりもっと力を出し切ることに集中すればいいのに、とつい思ってしまいます。かぜをひいても、「だから今日はだめだろう」と自分で思ってしまうのと「この状態でどこまでできるか」と思うのでは段違い。OLは本当にメンタルなスポーツだから、レース前のちょっとした気持ちの持ち方で、内容が全然違ったものになってしまうのですから。
 レース前のプレッシャーや緊張感がなければ、決して素晴らしいレースはできないと思います。もし強くなりたいと思うのなら、言い訳をしてそれから逃げようとしないで、プレッシャーを十分に心ゆくまで味わってはいかがでしょうか。それには、レース前にきちんと目標を設定し、それを達成したいと願い、その為の努力をしておくことです。そしてどんなハプニングが あっても最後まであきらめないで、その目標を見つめること。 そうすれば、レース前の緊張はどんどん高まってきます。それ は何も考えずにレースに臨んだ時の数倍にもなるでしょう。 プレッシャーに耐えきれず、レース中爆発してしまうかもしれ ません。それでも、その度にプレッシャーに強くなっていくし、 何よりも、何も考えずにただレースを走るより、数倍OLをエ キサイティングして楽しめるのですから(その時はそう思え ないかもしれませんけどネ)。
 レースに対する不安がいっぱいになってきて「だめだ・・・」と 弱音がもれそうになる度に、自分にこう言い聞かせています。 「言い訳をするな。何にもならないのだから。今の自分にでき る“せいいっぱい”をしよう」と。
 「OLをより楽しむために」は、レース前からの言い訳は無 用、レース直前の最後の最後まで、そしてゴールラインを踏む まで、“せいいっぱい”がんばってください。

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