歩測を使いこなそう

歩測は地図読みやコンパスワークとうまく組み 合わされてはじめてその力を発揮する


 ずっと以前に書きました「歩測是非論」覚えていらっしゃい ますか? 歩測は使う人と使わない人が分かれるテクニック。 双方の意見や見解などをまとめたものでしたが、あれから4年 その当時歩測否定派だった私の、今の考えをまとめてみょうと 思います。
■歩測はすばらしい武器
 歩測なんかしなくても、地図読みだけで十分いけるというの が私の持論でした。確かに十分行くには行ける。しかし歩測が できたら! その有益性に気付いたのは、ごく最近。歩測を使 うことによって、OLをもっとスピーディに、確実に、そして おもしろくできるのです。主観的な要素の強い地図読みの中に 歩測という物理的なスケールをうまく取り入れることは難しい けれど、OLの醍醐味を必ずアップしてくれます。
■正確さより使い方
そりゃあ、1mたがわず正確に距離を測れるにこしたことは ありません。でも山あり谷ありのゲレンデ、そして人間が歩い て調査した地図、絶対的な正確さはそれほど必要ないと思いま せんか。それよりはむしろ「使いこなし方」の方が大事。50 歩目でちょうどポストに行き当るのを目指すより、40歩あた りで「そろそろだ」と注意し始め、60歩になったら「何かミスをしたのではないか」と思うことのほうが、よっぽど「歩測がうまい」のです。
 また歩測はいつもいつも使うものではなく、使いどころが肝心。OLのスピードを殺すことなく、むしろ生かすように、そして地図読みの集中力をそぐことなく、サポートするように使わなくてはなりません。
 具体的な例を挙げてみると
(1)ラフ区間でスピードをあげるために
 ラフに走れる区間で、細かい地図読みを省いて走る。途中で止まったり、無意味なCPにひっかかったりしない。迷いがないとスピードもあがるものです。
(2)難しい直進のアタックは「コンパスワーク+歩測」のコンビネーションで
 コンパスの方向とのそれをカバーしてミスから守ってくれるのが歩測です。ポストをアタックする時もチェックポイントを捜すときも、コンパスの方向ばかり見ないで、歩測をして近くになったらキョロキョロする、これが直進を成功させる秘訣です。
■歩測は名脇役
 でも、必ず頭に入れておかなくてならないことは、歩測はあくまで地図読みによる走りをサポートするものだということです。歩測だけではOLはできません。つまり歩測だけに頼ったポストアタックや、CP捜しではだめ。地図読みやコンパスワークとうまくコンビネーションされてこそ、歩測は生きるのです。
 たとえば、アタックする時は、数を数え始めるまえに(つまり動き出す前に)必ずこれから行く先の地形や植生の状態を読んでおくこと。だって歩測数もそれによってちがってくるでしょう? いかにうまく他の技術と組み合わせるか、そこで歩測のうまいへたが決まって来るのです。
■基礎練習:これが大切
 なまはんかに歩測を使うことは、かえって命とりになります。たまに使って失敗している人、多いでしょう? 歩測は十分に練習を積んだあとでないと、使えない技術です。いかに自分にとって「使いやすくしておくか」研究しましょう。たとえばふだんの練習として考えられるのは・・・
(1)自然とカウント出来るようにする。・・・脇役が集中力の全てを吸い取っては、大変。
(2)地図から距離をすぐ読みとれるようにする。・・・これがとても大事。爪にスケールをつけるなどの工夫や目算で大体の長さを読みとる机上練習をしよう。
(3)やぶや登りで、適当にカウント修正をできるようにする。・・・実際に試してみて、経験で身につけるのが一番。
 マスターするのはけっこう大変な技術ですが、してしまえば鬼に金棒。ぜひ取り組んでみてください。OLをさらにスピーディで楽しめるものにするために。

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