減速をするな

走力=OLのスピードではない
レース中のスピードを常に持続させることが重要


 久々に千葉で行なわれたビッグ大会(国際大会)はいかがでしたか。「やっ ぱりチバは走るだけだよ」なんて負惜しみを言いながら、“走力の重要性”を 感じている方も多いでしょう。でも、あなたは国際大会で自分の現在もつ走力 を生かしきったでしょうか? また、自分のタイムからミスを引いた時間とトッ プタイムとの差が、純粋に走る速さの差だと思いますか? あのような簡単なコー スでこそ、自分の実力の程を知ることができるのです。まずは、自分のOLの 走り方を」思い浮かべてみましょう。それから今回のテーマ「減速をするな!」 について考えてみてください。
 全コースがマークルートなら、そのタイムの差 は走る速さの差と言えましょう。しかしどんな簡単なコースでも、右へ行くか 左へ行くかは自分で地図を見て決めなくてはならない。“前へ進む為には考え なくてはならない”その考えることがスピードに影響してきます。地図を読み ながら、考えながら走る速さ―それがOLの走カ。そして所要タイムとして評 価されるのは「平均スピード」です。一時的に速く走っても途中スピードダウ ンすれば、平均スピードは遅くなってしまいます。見とおしの良い“走りやす い道”では、きっと誰もが自分のリミット の速さで走っていることでしょう。その時の速さから道を曲がる時、林の中に 突っこむ時などは減速すると思います。OLの平均スピードをあげることは、そ の時の減速をなるべく小さくすることです。仮想上のグラフですが・・・

 では、どうしたら“減速”を小さくできるか、簡単に言ってしまえば、今ま でCPで立ち止まっている人はなるべく立ち止まらないように、走る速さがゆっ くりになってしまう人はなるべく速く走りながら確認できるようにすればいい わけです。そのためには、上手な地図読み、素早い判断や思考などが必要になっ てきます。「そんなの私の技術じゃ無理」なんて言わないでください。最も重 要なのは減速するまいとする心がけです。チェック、アタックの時、ミスはし ない、尚かつスピードは落とさない、と意識する心です。気を引き締めて、難 しい場所でも自分になるべく速いオリエンテーリングを課してみてくださ い。初めは地図読みが走る速さに追いつかなくて、ミスをしてしまうかもしれ ません。でもそれは、OLが速くなる為の、うまくなる為の過程のひとつです。 自分のベース内のOLを続けていては、決して進歩はないのです。
 今度、是非やっ てみてください。誰もが走れる道で思いきり走るのではなく、自分のベストの スピードをレース中常に持続させること、チェックポイントやポストアタック の時もなるべくスピードをおとさないよう努カしてみることを。心がけやすい のは、走りやすい千葉などのゲレンデです。でもどこのゲレンデでもより良い タイムを望むには必要なことだと思います。体力的にも精神的にもとても疲れ るでしょうが、素晴らしい緊張と期待が持てるレースとなるはずです。
 「減速をするな」「リミットのスピードを保て」常にこの言葉を頭において 走りましょう。

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