自慢の足に聞く

走力重視の考え方をもつ佐藤八吉さんにインタヴュー


 東京OLクラブで足が速い入、と言えばまず名前があがるのが佐藤八吉さん。 OLのレースではその足を充分に活かして驚異的なタイムを出し、 「うーん、さ すが!」と皆をうならせることもしばしば。今回は八吉さんに“走り”につい て伺ってみました。

Y:ではまず、ご自分の足の速さについて、評価や目安な どを
S:まあ私の年代の中では速い方でしょうね。具体的には、1,500mなら4分40 秒台、5kmを17−18分で走れるぐらいのカを維持するように心がけています。 OLはまず走れなくてはね。
Y:走カ重視の考え方をしているのですね。
S:そう です。私はレース中は1にも2にもスピードあげて走ることが一番と思っていま す。
Y:でもいくら速く走ったって、ミスをすれば同じことでしょう? 少しス ピードをおとせばミスが少なくなって、結果的にはいい成績が取れるかもしれ ない。
S:そう、ミスをすると「もっとスピードをおとしたら?」なんてよく言 われます。でもそれでは何にもならないのです。 私にとってはどんなミスをしてもいいから、できる限りスピードをあげて走っ て、タイムを速くすることが一番大切なのです。
Y:えーっ、どんなミスをし てもいいから―!?(しばしショックで言葉につまる)―でも、ミスをなくそ うという努力はするでしょう?
S:ええ、もちろん自分の全力をあげて走って、 その中でミスをなくしていくことは重要な課題で、好記録へのキーポイントで すね。
Y:どうしたらそんなハイスピードに対応することができるでしょうね。
S:やはり速く走ればそれだけ頭も鈍くなったり、かっかきたりする。頭が常 に冴えて機敏に働けばねえ。スピードをあげても、頭は常に冷静を保つことじゃ ないかと思います。それには繰返しゲレンデに入り走るしかない。
Y:速く走っ ているときの体カ、精神的負担に耐えて注意力を保つと言うことでしょうか。
 ところで、信号方式は有効な手だと思いませんか? 足が速い人なら、青区間で 思いきり走ってタイムを縮め、その代わり重要なところで慎重にやってミスを 防ぐ。つまり走り方にメリハリをつければ、充分足を活かせてミスも少なくな りいい成績をだす方法になると思うんですがー。
S:うーん、私はその信号方 式にはほとんど関心がないんですよ。私はどこもできる限り速く走ろうとする。 メリハリをつ けるということは考えてみなくてはならないかもしれませんね。
Y:最後に、 「人より速く走れる」ということで、精神的に優位に立てると思う のですがー。
S:もちろん大きな自信になります。逆に不調でトレーニングができなかった りすると、ダメだと思う気持が強いですけどね。
Y:走カはそれだけでも武器 になるけれど、精神面に与えるメリットも大きいということですね。ありがと うございました。

■Yの感想―足の話から、八吉さんの一本気な性格、OLに対する真面目な取組 み方まで伺い知ることができました。何よりもしっかりした自分のOL観や目 標をはっきり意識している点がすばらしいと思います。足の速さだけでなく、 そんなところが八吉さんの強さの秘訣だという気がしました。

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