ミスの分析・その2

事例研究:ミスを防ぐためのチェックポイントのとり方とらえ方



 【どういうミス?】
 ポストヘ行く途中の手前の尾根に地図にない小径ができており、a’点をa点 とまちがえて入ってしまった。
 【状況】
 尾根上の小道は細く、人が多くて自分 のペースが保てず距離感を失った。b’尾根上で正置をしたが、 見通しが悪く、方向がわからなかった。
 【処理】
 思いきって下へくだり、c点にて現在地を見出した。
 【反省】
 ピークからaの分岐まで歩測をすべきだった。
 誰もが“経験済み”のパラレルエラーですね。 きっかけはほんのちょっと。しかしミスに気づかず走ると、やがてとんでもな いところにいる自分に愕然とする大きなミスになります。
 このランナーは、ピー クから歩測をすべきだったと反省しています。確かに距離を誤ったことはミス の大きな要因です。で も小道には人が多く、多分走ったり歩いたりで、歩測は難しい状態だったので は? 単純に“歩測をしていれば―”と思うだけでは不足です。
 さて、このミス を“チェックポイント”という視点で考えてみます。このランナーの頭の中は、 ピークからa点まで“一足飛び”だったのです。つまり「ピークで道が右にカー ブしたら次は道の分岐を左ヘ」と、略図的な地図読みがなされていたのではな いでしょうか。それ以外のことは頭になかったから、小径ができていた手前の 尾根に頭の中の略図どおり入っていってしまった。
 ミスの要因を箇条書きにあ げてみますと
 1チェックポイント(a分岐)自体の捉え方が甘い――aとa’で は方向も道の大きさも少し違う。
 2ポスト付近だというのに大まかな“点から 点”のチェックしかしておらず、その途中の地図読み、距離を無視している。
 まず、チェックポイントの捉え方ですが、決してあいまいではいけないのです。 ふわふわしたような状態で、「あった、あった、道の分岐。あれかな―植林地 ―ちょっと形が違うけど―」なんていう甘い見方で通りすぎるのは、確認とは 言えません。確実にチェックすることで、常に自分の現在位置をはっきり意識 すること。地図上に自分が居たという跡をマークするようなつもりで。そうす れば突然ワープしたり、ふと自信がなくなったりしないはずです。また、ミス をした時、どこまでが確実かわかっていれば、どういうミスをしたのか考えつ くのが容易な のでミスを小さく押えられます。
 またCPのとり方について―このミスを防ぐの に最も有効だったのは、a点を確実に捉えることでも歩測をすることでもなく、 a’点を確認することです。a’点すなわちa点と間違えそうなポイント。CPを 地図上で決めたら、その手前にそのCPと似ている箇所がないかどうか捜しましょ う。あれば、そこも必ず確認するようにすると、このようなミスはなくなりま す。
 青信号区間なら、CPを大まかに点で捉えてスピードをあげることも手段で す。しかし、この場合はもうポスト近くの黄信号区間ですから、CPは細かく確 実に捉えるところです。理想を言えば、サムリーディングしている親指を一点 から一点へ移動させるのでなく、地図の土をずいーとずらしていきたいもので すね。
 ミスを防ぐ為のチェックポイントのとり方、捉え方、参考になったでしょ うか?

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