地形のラインを使って走る

地形にラインを引けばCPのとりかた、ルートチョイスやアタックがやり易くなる



 誰にとっても“道”は最もわかりやすい特徴物。地形はわかりにくくて苦手 だっていう人は多いけれど、それなら地形も道と同じような線状特徴物として 考えれば簡単ですよ。それには地形に単純なラインを引いてみること。基本的 なのは、1等高線が最も曲がっている部分をつなぐ。2等高線の密度の変わり 目に平行に引く、2通りのライン(A図)。
地図の等高線からすぐこのラインが浮かびあがり、そして実際の地形に対してそ のラインがどこにあるのかわかるようになれば地形は道のようにわかりやすく なります。

■地形のラインを使ったルート(B図、C図)

 AポストからBポストヘーもちろん 最短距離はAとBをダイレクトに結ぶルート。でも起伏のあるところをコンパス で直進するのはなかなか難しく、距離も方角も狂いがちです。地形をまるで無 視したこの線をたどるのは、コンパスの方角と斜面のズレを微妙に修正する感 覚がないと失敗の可能性が大きいのです。それに片斜面で走りづらく、スピー ドものりません。最も簡単にそして確実に走ろうと思ったら、地形のラインを 忠実にたどることです。等高線に対し直角に進む(斜面をまっすぐ登る又は下 る)のは体の感覚があるので方角のズレが少ない。 あとは尾根の分岐などのチェックポイントで確実に正置を行なえばOK。迷いに くく走り易いルートと言えますが、反面、距離登りとも多めになります。そこ で無意識に誰もがしているのが、地形のラインのショートカット。もしくはちょっ と高度にな ると、地形のラインを利用してのエイミングオフ。常に地形のラインの構造を しっかり組み立てて意識して使うことによって難しい直進も正置だけでラフに スピードをあげて走ることができます。しかしラインの方向や分岐点をしっか り捉えていないとミスるので要注意。

■ポストアタックに地形のラインを使う

ポストアタックというと“コンパスで直進”というイメージ ですが、地形をできるだけ利用するととてもやりやすくなります。まずポスト 位置の地形を細かく調べます。D図の場合ヤプの角からコンパスをふってアタッ タするより、早目に小さな尾根のラインを見つけてそのラインをたどった方が、 きっと早く て確実なはず。またアタックのときは必ずブロック(行き過ぎ防止)を作りま しょう。これはもちろん道や植生界もありえますが、地形のラインはとてもわ かりやすく使いやすいのです。

例えばE図のような場合、畑の角からコンパス のみのアタックというのではなく、尾根ラインと小さな沢ラインでプロックを 作り、捜す範囲を限定しておきます。アタックの仕方は早目に尾根ライン方向 に登り、尾根ラインと平行を意識しながら沢ラインにぶつかる手前を捜します。 また、等高線の変わり目のラインをブロックにしたり、アタックポイントにす るのもわかりやすく確実な手段です(F図)。
 地形をラインで捉えるというこ とは、言うなれば地形の骨組みを知ることです。これがまず地形を読む基本で、 しっかりマスターしてそれに加えて肉の部分=大きさ、深さなどを見られるよ うになれば地形が立体的になる、つまりイメージが作れるようになると思いま す。
 これを練習するには地図調査が最適!調査で尾根、沢の方向を調べたり大きさを修正することにより、地形が驚くほどわかるようになります。

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