ライバルに出会ったら

「相手」に出会ったときの精神面のコントロールや競争のやり方はどうしたらいいか


A「OLという競技は競争相手が見えないというのがひとつの特色だね。意識で きるのは時計の針だけ。走り終ってからでないと、自分の競っていた相手がわ からない。」
B「OLのように集中力と思考力が要求されるスポーツでは、それ が幸いしていると思うな。地図とライバルの2つを同時に見て走るのは大変だ。 そういう目に遭ったレースはアンラッキーだよ。」
C「そうかな、確かにみん なレース中に人に会うのをいやがるけど、やり方によっちゃ自分の力全てを引 き出せるとも考えられるじゃないか。」
B「うまい“競争”ができればね。で もたいがいの人が競争を避けている様な気がする。レース中ライバルに出会っ て、真向から勝負しながら走ったって話、あまり聞かないよ。外国の“物語” ではおもしろいのがよくあるけれどね。」
A「エリートランナーの一部からは そんな話、聞いたことがあるよ。“競争”するのは、それだけハイテクニック が必要となるんだよ。競って走れば当然スピードアップするから、速い読みと 走りが要求される。精神的にも数倍の集中力がなくては自滅してしまうからね。」
C「そう考えると、OL技術を向上させるには人と“競争”するのが一番だな。 OLスピードをあげるとか、精神を集中させるというのは1入では非常にやりに くいもの。」
B「でも練習会ならともかく、大会じゃねえ。どうしても人とは別 に走りたくなるね。何といってもミスする危険率が高くなる。」
A「何人かの 人に聞いてみたけど、ランナーに出会ったら、なるべく無視してマイペースに 徹する様に心がける、という人が多い。自分の実力の成績が出せなくなること を恐れるのだろう。」
B「それでも動揺してミスをしてしまうことがよくある。 原因は余計なことを考えちゃうからだと思うな。相手のOL技術に勝とうとして ミスるならまだしも、何分差のスタートだとか、自分の生んだ不安感につぶさ れるという気がするよ。」
C「先に行ってもらうとか、わざと違うルートをと るとか言う人もいるね。これはどうかと思うな。自分のぺースのOLを続ける為 と思ってかもしれないが、その時すでに自分のOLを放棄しているも同然じゃな いか。」
B「そうだね、競技としてのOLをしているなら人がどうあれ自分が最も 速いタイムを出せる走りをすべきだね。それが勝つための"かけひき”なら別 だけど。」
A「さて、てはレース中にランナーに出会ったらどうすれば一番い いだろう。」
C「相手より先に行こうと勝負するのがやはりおもしろいね。わくわくするし、 きっと上達にも役立つ。自分より強い相手ならついていく形だっていいと思う。 ただし、あくまで自分のOLをそのレベルまで引き上げながらだ。苦しいだろう けど短時間なら集中すればできるはず。弱い相手でも集中して一気にペースを あげなければならない。同レベルが一番大変かな。相手の走りを観察しながら 自分の長所を生かした“かけひき”が必要だ。」
B「いずれにしても苦しい思 いはまぬがれないね。その後のレースに響く可能性もあるし。」
A「やはりマイペースを守る、というのが無難だな。それだけだって大変だよね。まず、精 神的に優位に立たなくては。自分のペースを保てば絶対勝てると信じて、地図 を持ち直して自分が速く走ることだけ考える。」
B「そう、まずは自分の生み出 す不安に勝たなくちゃね。弱気な逃げ腰はどんな時もいい結果を生まないもの だ。」

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